蝶のように舞い蜂のように刺す

作品へのありがたみを込めるお(^o^)ノシ 舞台・2.5次元ミュージカル・映画の感想備忘録。

【観劇感想】「ミュージカル『刀剣乱舞』〜つはものどもがゆめのあと〜」、「真剣乱舞祭2017」

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ミュージカル『刀剣乱舞』〜つはものどもがゆめのあと〜



■これまで若手俳優の舞台観劇やライブに興味が薄かった

失礼な出だしで申し訳ありません。


大きな理由は2つありまして、性癖が歪んでいるため物心ついた厨二病患者時代から「正統派イケメン」に興味が薄かったこと。そしてイケメンの取り巻きが怖かったことです。
イケメンのファンが怖いというイメージがついたきかっけは、初期のテニミュやアイドルに対して世論からマイナスの意見がつけば烈火のごとく怒り狂う様を見守ってきた背景、そしてイケメンがかのバレした日には大炎上しお相手の女を集団でスコスコに叩いていて怖かった記憶にあると思います(あ●しのコンサートを観に行った北島康介さんに対してファンが「当たらなかった人の気持ちを考えてください」みたいなリプを送っていた炎上騒動のトラウマが影響している)。

 

そしてオタクの観点として、「インプット」の趣味に対する若干の抵抗感、っていう面倒な意識がありました。
気の置けないコスプレイヤーの友人に「なぜ一部のレイヤーさんは三十路が近づくと若手俳優の舞台に走り出すのか」と失礼な疑問をぶつけたことがありまして、彼女は懐が広いさばけた方なので、「アウトプット(コスプレ等)が必要な趣味は体力がいる。でもインプット(舞台観劇等)の趣味はいい。女性が歳を取るとキラキラしたものを身に付けたがる現象と同じ」と、俳優追っかけ全国ロードをひた走る彼女は冷静に答えてくれました。

 

それならば、舞台観劇をしたせめてもの爪痕、役者さんへの感謝のしるしとして観劇の感想をアウトプットして残していこう( ..)φと考えた次第です。
とはいえ舞台観劇はとにかくお金がかかるし予約やら譲渡やらマメさがないと出来ない趣味だなぁと感じます(;´・ω・)色々とこの世界のことを教えてくれた方々、ありがとう。


2.5次元舞台バブル

2.5次元バブルが起きている、とオタク関係者はよく口にします。


今や漫画・アニメはドラマ化映画化の原作として欠かせない存在となっていますし、一流の劇団や役者さんが演じる2.5次元舞台(宝塚歌劇ベルサイユのばらなど?)などは以前からずっと安定した評価を得ていたように思います。


しかし最近流行のイケメン2.5次元舞台はちょっと毛色が違います。もっときらびやかでアイドル路線に特化し多くの女性ファンを抱えている。グッズ販売形態は2次元作品のメディアミックス・グッズ商法に近いものを感じます。きっと経済効果は相当なものでしょう。
男性アイドルの新しい活躍の形が生まれたのだと思います。

 

平成後期のひとつの歴史的現象として「女性アイドルブーム」が世間を盛り上げましたが、ぶっちゃけ女性だってイケメンにキャーキャー言いたかったんだと思うんですよ。需要が眠っていたともいえる。

LDH系(リア充層)、ジャ●ーズ(ノーマル層)、それらに当てはまらない(もしくはやや被っている)オタク女性や若い娘たちの需要にうまくマッチしたのが、昨今のイケメン2.5次元舞台なのでしょう。

女の子は合法的にキャーキャー言える存在を潜在意識の中では求めていたのだろうなぁと強く感じます。でなきゃこんなにもお金を使う対象が2.5の生身の男性に移らないと思います。


■役者さんの外装について

2.5次元映像や舞台の外装は10年ほど前に比べて確実によくなったと思います。
イケメン・美人殺し(個人的感想)のイメクラ感が強い違和感メリメリコスプレが、男性人気コスプレイヤーっぽいハイクオリティなものになっている!

そう確信したのはNARUTOの舞台「ライブ・スペクタクル NARUTOhttp://www.naruto-stage.jp/cast.html)」のビジュアルが業界で話題となった頃からでした。衣装も造形もメイクも写真の仕上がりも、玄人がやったコスプレっぽかったんで評判でした、コスプレ界では。

 

コスプレを例に出して申し訳ありませんが、私は2次元キャラのコスプレのクオリティには2つの座標があると考えていて、1つ目は「容姿」、2つ目が「コスプレの技術」です。
この「コスプレの技術」が実は大きな割合を占めていると思っているのですが、「顔がいいだけで愛のない輩がキャラコスするなんて」という揶揄を多く耳にするので、世間一般では「コスプレのクオリティ=容姿」の認識が多いのかなと感じます。
ですが思うほど「コスプレの技術」に容姿は関係ありません。大人気のレイヤーさんの着替え風景を拝見していても大半が「化ける」系の役者さんと似たものを感じます。
薄い醤油顔の方が今流行りの2次元キャラコスには映えるのでそういった意味では薄い整った顔が最強カーストですが、『似合うキャラクターを選ぶ』『(例えば同じ青でも青の中で)似合うウィッグやカラコンの色味を選ぶ』『似合う衣装を選ぶ』すべて自分という土台とキャラクターをマッチさせる技術が大切になってきます。

 

それではなぜコスプレの上手さという重要な要素があまり表に上がってこないかというと、そもそも自分に似合うコスプレを選んだりする時点で「キャラ愛がない」って叩かれやすいからだと思っています。
役者さんはお金をいただいてお仕事として扮装をしてくれているので違ってくると思いますが、コスプレイヤーは「趣味」が前提なので、多くのファンは研究という名の打算的な要素を嫌います。大衆メディアに進出するような人気のコスプレイヤーさんは確実に取捨選択してキャラチョイス、セルフプロデュースを行っていますが、それを黙っています。キャラ愛がないのにコスプレすんなって叩かれてしまうからです。


これは役者さんにも言えることで、(ぶっちゃけ)全然わからなくて愛着のないキャラクターでも作品を実際にプレイするなど愛情をもって接する態度を取った方が人気が出ますし、うっかり本音を口に出したり裏垢に愚痴ってしまうと大変。たまにやらかしてしまった俳優さんが炎上している場面を見かける気もします。

 

「イケメン」が「オタクコスプレ」と歩み寄ったことで、2.5次元が本当に2.5次元に昇華してハイクオリティな仕上がりになった。
私はいくらイケメンや美女でも浮いたコスプレって苦手です。それがミュージカルや舞台となると尚更です。
世界観を作り込んで、本当にその世界に迷い込んだみたいにうっとりさせて欲しいという理想があります。私みたいな失礼なタイプは作り込みが甘かったり役者さんに恥じらいが残っていると違和感を察知して笑ってしまうためです。ミュージカル苦手な人ってけっこういらっしゃいますが、みんな同じような理由が根っこにあるのではないでしょうか。

逆に一般的なコスプレイヤーによる素人のパフォーマンスは時に残酷です。当然ですが俳優系事務所に所属して経験を積んでいるいるコスプレイヤーは別として、ろくな鍛錬を積んでいない素人が衣装も演出構成もダンスも自分で組み立ててたって、せいぜいそれなりのクオリティにしかなりません。あと演技の面では本人が根っこに持ったオタク要素がにじみ出てしまうためいくら指導しても治らない部分が大きいです。

この『イタさの払拭』が課題ではないかと、キャラクターのコスプレが関与するビジネスに対して個人的には長年考えていました。

一般人にイタいって思われないものに、オタク受けも気にしつつ、女の子が喜ぶアイドル的な世界観も入れ込んで……その塩梅はとても難しいと感じます。大人の事情からコスプレ姿でステージに×××みたいな苦くも有難い経験があるからこそ、強く思います。


リア充イケメンに上手にコスプレさせてプロの指導受けさせたらいいものになるに決まってます。でも、それを実行するのは意外と難しい。

私たちオタクですら読みきれないことが多いのに、リア充からするとオタク心って本当に理解不能な沸点や感情の機微が多いはずです。ファンのハートを掴んでいる方はとても冷静で良い心があって努力家な方だと思います!
今の2.5次元舞台はそれを絶妙に上手く融合させてくれて、さらにキャーキャーテンションを上げてくれる。爆発的な人気を博することも納得です。


■ミュージカル『刀剣乱舞』を観てきた

今冬に開催された「ミュージカル『刀剣乱舞』~つはものどもがゆめのあと~」「真剣乱舞祭2017」を観劇させていただきました!


刀ミュといえば今2.5の中でもっとも勢いのある2.5ミュとして何かと話題に尽きない名高い作品。また「刀剣乱舞」作品自体の人気も数年前から衰えることなく、ミュ人気との相乗効果も相まって、女性向けオタク界のトップを独走しています。


そもそも刀ミュに行くことになったきっかけは連載当初から好きな「テニスの王子様」二次創作熱をぶり返して芋づる式にテニミュもぶり返してテニミュ3rd公演を観に行ったことでした。

昔のテニミュは歌もダンスもコスプレの仕上がりもめっちゃやばくて(個人の感想です)某動画サイトで空耳としていじられ、逆の方向性の人気が沸くほどでしたが、それでも原作の人気やプロデュースのたゆまぬ努力などなどで業界に確固たる地位を作り上げたイケメン2.5次元ミュージカルの金字塔だと思っています。


3rdの公演を観て、普通のイケメン率の高さとパフォーマンス技術の高さに驚きました。もっと踊れない、歌えないことが当たり前みたいな風潮だったのに、2.5次元舞台が普及して登竜門として事務所からテニミュオーディションに送り込まれる俳優さんの増加により、俳優さん自体の全体的なクオリティが上がっているな……!!! と。

 

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友達がくれた私向け刀ミュ最高セット


■刀ミュが人気の理由を考える

刀ミュはテニミュに次ぐ大きな波、現在の2.5次元舞台第一線を走る人気コンテンツです。
いくつかシリーズがあるのですが、「ステ」「ミュ」みたいな感じで舞台に特化した公演とミュージカル要素のある公演に分かれている。


実際に観劇して感じたことは、「ライブ」要素の盛り込み方が斬新だったことです。
アイドルのライブみたいに応援うちわやサイリウムを持ち込んで、通路などに降りてきた役者さんからファンサービスをもらうことが出来ます。その距離が近いですしうちわに書いてあることを役者さんがやってくれたりするので、意思の疎通が出来たことでファンは大喜びです。
毛色は違いますが、女性アイドルブームに火をつけるきっかけとなった「握手会」のような、「ファンとアイドルが触れ合える時間」が濃厚に設けられていることが、これまでの2.5次元舞台とは一線を画しているのではないでしょうか。
これまでもテニミュの「ドリームライブ」やアイドル系作品の舞台などで「客降り」や「歓声OKのライブ」という要素はあったと思いますが、刀ミュは真面目なミュージカルシーンとライブのいいとこどりをしてみた、という感じ。
やはりファンは演者さんに反応してもらえると嬉しい。キャーキャー言える客降りやライブシーンは大好きでしょうし、そのテンションを上げるためにはしっかりストーリーをなぞった劇中歌などの構成要素が不可欠となります。どちらかが適当ではダメ、双方があってこそな気がします。

そして何より、「刀剣男士がアイドル衣装で歌い踊る」ことが印象的です。
刀剣男士とは、刀が男士の姿となって現代に現れた存在、という設定なので本体の刀と同じく長い歴史を背負っています。知識は昔の人のままで、年長の刀はおじいちゃんとファンから愛称が付けられるほど。
そんな着物姿の刀剣男士が多い中、元の隊服をアレンジした露出度の高いアイドル衣装に身を包んでバリバリのポップミュージックにのせた歌とダンスを披露してくれます。最初はそのギャップに驚きましたが、やや笑える要素を突き抜けてやっぱりイケメンがアイドル衣装でパフォーマンスする姿は女性の心を打つもの。ファンからしたら、そこにはたまらない萌え要素が詰まっているのではないかと感じました。
刀にアイドルを大胆にぶつけた挑戦の姿勢。それらの要素を融合させ成功したのが「刀ミュ」だと感じました。

 

とはいえ元の原作の人気は大切だと感じます。
原作ファンをがっかりさせてはいけない、怒りをかうものを作ってはいけないプレッシャーがものすごいのだろうなと感じます。
私の感じてきたことですが、原作を敬わないようなコンテンツは上手くいきません。舞台だろうが役者さん本人だろうがファンだろうが、心の内側で原作やそれを支える原作ファンへのリスペクトを損なったらそれはやがて作品、役者さん本人、そして自分の身を滅ぼすことになると思います。

それがどんな作品であれ、ファンが支えて作り上げてきた作品へのリスペクト(オタクゆえ)は負けないという自負があるオタクコスプレイヤーの視点からすると、プロの人は容姿も技術もあるのにそこを欠いたらめちゃくちゃもったいないなぁと感じることが多かった。でもやっぱりオタクじゃない人にとっては理解するのがすごく難しいとも思う。
リア充には理解しにくくとも、ファンが求める原作・キャラへの解釈と自身の表現(個性)を上手く融合させて人間という身体を通してキャラクター像を発信してくれる役者さんが私はレベルの高い2.5次元俳優さんだと考えています。

 

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友人が製作したうちわ。スチロールボードのカットがとても綺麗(コスプレイヤー時代から彫刻刀が上手かった)


■「真剣乱舞祭2017」の感想

刀ミュは一公演に登壇する役者さんが5、6振ほどと少数精鋭。おそらくキャストを選考する時点でかなり厳選して絞っていますし、無名な人を起用している点からも、純粋にキャラが似合う、当てはまりやすい役者さん、将来性のある期待の星をチョイスしていると思いました。
例えばにっかり青江役の荒木宏文さん(私が大好き)はテニミュ青学2代目の乾役としてニコ動では超有名人。2.5次元俳優キャリアは相当なものですが、「にっかり青江は我こそが」という形で自身の意思でオーディション参加を決められたそうで、それはもう恐ろしいほどハマり役で、容姿も纏う空気もキャラクターにマッチしていてリアルに『キャラクターが現実にいる』と感じて震えました。元々にっかり青江が好きで荒木さんも好きな私は発狂モノ。ひたすらに感謝の念が湧き出てくる。
やっぱり個人的には、原作ファンが「演じてくれて本当にありがとう」って心から感じることを役者さんに目指していただきたいですし、もし私が演じている側だったら嬉しいと思う。

その一方、似合う人を優先したために経験の少ない役者さんを起用する際のマイナス点もあります。
歌やダンスや演技の技術が低い状態からスタートするので、そのレッスンが大変そうだなぁというイメージです。刀ミュの稽古が厳しいという意見は私でも見かけるので、そうとう稽古場で絞られているのではないでしょうか。
また刀剣乱舞のキャラファンは歴史に精通している方が多いからか若干年齢層が高めなので、キャラの姿をしながら下手なことしたり言ったりしたらすぐ見抜かれてしまうと感じます。パフォーマンスだけでなく知識も備えておかないといけません。もし私が仕事する側だったらと想像すると、とてもプレッシャーを感じて怖いです。逆にそいうった要素を掴んで上手にアピールできている役者さんはやっぱりすごく人気です(例:加州清光)。

 

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真剣乱舞祭2017

真剣乱舞祭は各公演からキャラクターが集まっているのでお得でした。
ランダム缶バッチの交換レートからして人気順は加州清光、大倶利伽羅、石切丸、髭切・膝丸の順でしょうか。どれもキャラ人気が前提にあるのは拭えませんが、加州清光、石切丸の2振は役者さんの努力の結晶だと感じました。私はリリース直後から原作をプレイしていたので、加州は初期刀の中ではまぁ人気だったけどやや上な程度、石切丸なんてコアなファン層がいるくらいだったイメージです。

加州、石切丸の役者さんおふたりはファンサがすごかった。
石切丸の機動力では信じられないくらい目の前の通路をササササッと駆け抜け(おそらくより多くのファンと接触の機会を増やすため)ファンをめちゃくちゃ見ている。歌って踊った直後の朦朧とした意識、薄暗い会場では目を凝らさないと二列前のうちわですら読み取れません。それでもファンのアピールを目ざとく察知してじっ、とうちわをしっかり読んで反応をしていました。

加州なんかはダーッとダッシュして2往復くらいする最中、自分にアピールしているうちわを見つけたら走る足を止め3メートルほど戻ってファンサに応えていました。
また加州役の佐藤流司さんはネット特番などで沖田の扇子を使っていたり、京都の新選組ゆかりのある土地に個人的に足を運んだりして、ファンに喜んでもらえるための努力と誠意の姿勢が素晴らしい。その人気に納得です。
それがたとえ演じてくれているだけだろうが、実際に行動に移してくれることが女性は嬉しいのだと思う。その姿勢はプロだ……!と純粋に感動。

倶利伽羅の財木さんは元テニミュの手塚でバクステの姿などを知っている面もあり、ご本人の明るく親しみやすい雰囲気がにじみ出ていてよかった。
倶利伽羅はややクールなキャラクターですが、しっかりキャラに徹してツンデレを演じつつ、会場が笑いに包まれるような間の取り方や絡み方が上手い。あえて通路をスタスタスタスタ!ってぶすっとした顔で早歩きした後、役者さんに肩を触られたり絡まれ、うわぁぁって振りほどいて照れた演技をしていました。真逆の位置にいるキャラクターなのに、自分の身体を使ってキャラを表現するのが上手!そしてファンが求める大倶利伽羅像を掴むのが上手い。財木さんは人との距離感を掴んだり空気を読むのが得意な方だと思うので、その辺のセンスがいいのだろうなと思います。

髭切・膝丸の2振はキャラクター自体の人気が強い印象。
私が応援している髭切役の三浦さん(テニミュ跡部様)は髭切を柔らかいキャラクター像で推しているようでした。演出もそうなのかもしれません。演技の面ではふわふわ、ニコニコとした表情を崩さず、客降りの場面では通路にもたれかかって目の前のファンに微笑んだり、スタイリッシュにハートマークを作ったり。
でも恥ずかしいのか機動力1000くらいのスタイリッシュハートをシュバッ!っとはにかみながら飛ばしまくっていて笑えました。24歳くらいになったらいろいろ吹っ切れてどや顔でハートも作れそう。
でもダンスと歌はやはり実力が後押しした堂々たるもので、曲中に見せる真剣な表情はとてもかっこよかった!私は三浦さんの魅力は普段のあどけない姿とパフォーマンス中の真剣なギャップだと思うので、よろしくお願いします。髭切ファンもくらりと来るのではないかな。

 


そして膝丸の高野さんはご本人にぴったりな役かな、というイメージです。しっかり者だけど少し緊張している様子がにじみ出ているドジっぽい雰囲気がリアルに膝丸っぽい。そして顔がすごく仕上がった女性の男装レイヤーさんみたいで好きです。
どうしても三浦さんの素の部分にある弟っぽさ(ひとりっこだけど)が柔らかく出てしまったり、高野さんのお兄ちゃんっぽさ(弟二人いる)が兄みという頼りがいある感で出ていたりしましたが、逆に自分の個性を殺さずにキャラクターの要素として生かしていていいなと感じました。髭切と膝丸は兄弟の立場が逆なんじゃないか?ってぱっと見たイメージの中に、紐解いた兄者の圧倒的な実力と兄に対する膝丸のリスペクトが滲んているというところが萌え要素だと思うので、間違ってないと思う。2人は歌もダンスもキレキレで華があり、見せ場では純粋な黄色い歓声が上がっていました。

その他に印象的だった点。
にっかりが主軸となった展開だったのですが、荒木さんがねとっとした怪しげな微笑みと声色でファンに問いかけるたびに会場の一部から「ふぁひぁやぁぁぁぁ……!」という悲鳴とも呻きともつかぬ声が上がっていた。私も同じ声を出していたのでとても気持ちがわかるし、やっぱり荒木さんは本当に個性的なツボを抑えてくる貴重な役者さんだと感じました。荒木さんのお母さん、荒木さんをこの世に産んでくださりありがとうございました。

長曾根虎徹の役者さんが渋いEXILE系のお顔立ちなので缶バッチレートが低かったりして、イケメンだけどオタクに受けない顔だから人気ないのかな(すみません)と思っていたけど、長曾根さーーーん!って猛者がいて野太い歓声が上がっていたので過激派がいると思った。

千子村正の「脱ぎまショウカ?」の言い方というか、タイミングが面白かった。同じネタをしつこくこすりまくってたけど面白かった。

かいつまんだ感想となりますが、以上となります。

 

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人生初のうちわ作り楽しかった\(°∀° )/

■まとめ

知識不足で情報が間違っていたり抜けている部分もあるかと思いますがお許しいただけますと嬉しいです。

イケメン役者さんに興味が薄かった私が遠征までして実際に舞台に足を運ぼうと思えたのは間違いなく三浦さんの努力に裏付けられた実力とパフォーマンスの素晴らしさのおかげです。感想まとめなのにこんなこと言ってはいけませんが、上手く言えないけど舞台に立った時の空気感がとても素敵な俳優さんだと思います!きっかけをくださって感謝〜!

私はコスプレが大好きなオタクなので、2.5次元舞台の人気が出てもっとハイクオリティな仕上がりの2.5役者さんのキャラコスが世間に出て「コスプレってださいな」って感想が少しでも緩和されるならそれほど嬉しいことはありませんし、演じてくれた役者さん、舞台を作り上げたスタッフさん達に敬意と感謝を捧げます。

 

ミュージカル『刀剣乱舞

musical-toukenranbu.jp

 

2017.12.12