【映画感想】ココ・アヴァン・シャネル
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口紅には、落ちるまでの過程にエロスがある。
ブランドにも、スタイルが生まれるまでの過程に美がある。
いつの時代も女性の憧れであり続けるシャネルの創業者、ココシャネルの前半生を、恋愛中心に描いたお話。
シャネル社の全面協力を受けて制作されたそうです。
登場する服やフランスの世界観が全部かわいい~
フランスに行きたいな。
フランス映画は恋愛描写が生々しく情熱的でいてシビア。
さりげない仕草や情緒で展開を伝える大人っぽい作風だと思う。
映画に興味のない恋人と部屋でゴロゴロながめながら、退屈してイチャつくにはちょうどいいのかも。
シャネルが持って生まれたのは一時代を変えるほどの才能だったんだなぁ。
何色にも染まらない、自分の色を持つ強烈な魅力のある女性。それはシャネルが愛した「黒」のように。
一筋縄ではいかない偉人には孤独がつきまとうものなのかなと思わせる切ない描写も多かった。
人間には表の顔と本質の顔があり、野心の道がある、男性にも女性にも。
男性は惚れた女性のパトロンとなり側に置きたいと思うし、
女性は女という武器で社会の一時代にのし上がることができる。
ギラギラのぶつかり合い、情熱的なフランスの風土を感じる。
ねずみのように屋根裏でコソコソ隠れていないといけない 拾われ者のシャネルの立場は苦しい。
でも旦那様(パトロン)に社交の場に連れて行ってもらって、裾を泥でかき混ぜるだけのドレス、顔がろくに見えない大きな帽子をかぶるマドモアゼル・マダム達をシャネルは目にする。
孤児出身のお針子生活をしているだけでは知り得ない世界。
それらの経験から、女性の新たなファッションへのインスピレーションを得ることになる。
シャネルが魅力的な女性だったからこそ、様々な経験がファッションの礎を構築した。
シャネルはお針子の技術を使って、コルセットのないドレス、ヒールのない靴、羽根のない帽子というファッションスタイルを生み出していく。
機能性を得た女性たちの新たな装いは、女性を社会進出へと導いていく。
私が好きな、ココシャネルの言葉。
「私は流行をつくっているのではない。
スタイルをつくっているの。」
かっこいい女性だ~
こんどこりずに似合わない真っ赤なルージュココを塗ってみよう。