蝶のように舞い蜂のように刺す

作品へのありがたみを込めるお(^o^)ノシ 舞台・2.5次元ミュージカル・映画の感想備忘録。

【涼しくなる話】硫黄島からのメッセージ

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この時期になると思い出す話があります。思い出すと涙が出てくるのは私が日本人だからでしょうか。

 

このお話は、酒場で直接聞いた印象的なお話です。

その方(Tさんとします)は元自衛隊員で、特別隊みたいな部隊に所属していたそうです(詳細は民間人には教えられないそうですが、主に日本の南側の防衛をしていたそうです)。

 

旧日本軍の基地があった硫黄島では、今でも自衛隊の方が演習を行うそうで、Tさんも硫黄島に泊まりで演習に向かったそうです。

 

厳しい演習を進めていくうちに、Tさんはある夢を見るようになりました

金縛りに遭っている間、必ず同じ夢を見るそうです。夢の中に出てくる映像は、機関銃のようなものを3人の日本の兵隊が乱射する様子で、必ず夜中の2時ごろに同じ映像を見る。夢を見る間は金縛りに遭っているそうですが、硫黄島の演習中はそういったことがもうしょっちゅうあるようで、周りは当然というふうに取り合ってもらえない。丑三つ時に行進の足音を聞くことなんて当然という雰囲気とのこと。

 

同じ夢を繰り返し見る夜が数日続き、演習中にTさんはハッとしました。見覚えのある地形が広がっている。戦闘訓練って地形をとにかくしっかり覚えるそうです。夢の中と同じ地形を見つけた。

仲間とともに、機関銃を打っていた人たちがいた場所と同じ場所を掘ったところ、頭蓋骨が3つ出てきたそうです。硫黄島第二次世界大戦中に旧日本軍が激戦を繰り広げた島なので、まだ眠ったままの先人たちがたくさんいるそうです。

 

Tさんが帰り際にふと振り返ると、さきほど掘り起こした場所に若い3人の兵隊が立っており、綺麗に敬礼をしていて、そのまますぅっと消えてしまったそうです。

映画『硫黄島からの手紙』、本当に名画です。

 

 

 

おしまい