蝶のように舞い蜂のように刺す

作品へのありがたみを込めるお(^o^)ノシ 舞台・2.5次元ミュージカル・映画の感想備忘録。

【涼しくなる話】はじめてのおばけ【やまなしおちなしいみなし怖い話】

 

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白いお洋服

 

 

暑くなってきたし、にっかり単騎公演配信の素晴らしさに感化されたのでお話を書きたいと思う。

これは自分的にガチなのでいつかまとめたいと考えていたうまれてちゃんとはじめておばけを見たときの体験談である。

 

私自身や家系など霊感があるわけではなくて、なんとなく場所に対する嫌な感じや、金縛りや謎声を感じる程度ではっきり確信を得たことはなかったのだが、これはガチ、、、というはじめての体験だった。

心霊体験とはホラー映画のようにじわじわ恐怖が盛り上がるものだと思っていたが、あまりにもあっさりで突然だった。

 

その日、私は三重県某所に出向きアンティーク家具の買い付けをしていた。

当時は某撮影のセットを作るお手伝いをしており、プロデューサーさんの運転するいい車で三重県某所の家具ショップにて家具を爆選び&経費で爆買いした。古い道具は好きなので嫌な感じとかではなく、いい買い付けができたと心地よい満足感で満ちていた。

 

買い付けが無事に終わり、給油のためにガソリンスタンドへ立ち寄った。よくあるフランチェイズ式チェーンのガソリンスタンドだった。

私はプロデューサーさんの愛車の助手席に座りながらなんとなしに前方をふと見上げ、5度見くらいした。5mほど先の塀の上部に女の人がぶら下がっていたのだ。ガソリンスタンドは防火法みたいな規定のためか2mほどの高い塀に囲まれていたのだが、その上の方で白いワンピースを着た黒髪長髪の女性がぶら下がっている。まさにぶら下がっているという描写が適切だと思う。私はゾッとしてこれは人ではいなということを直感で思った。カチっとチャンネルが合うみたいな感覚で、たまに大規模な公園などでうめき声が聞こえる時と同じ感覚だったし、ベニヤ板にべたっと貼り付けた平面の絵みたいな色あせた映像だったからおかしかったのだった。

 

じっとこちらを見ているとかではなくて、その人は黒髪ロングの白ワンピという幽霊テンプレルックをしているのになぜか顔がぼやけて認識できない。私の視力は当時2.0からちょっと下がったくらいでうちの家系は視力だけが自慢だったので見間違いではないだろうと漫画みたいに目をこすってもう一度塀の上を見る。しかしパッ、と効果音がつくみたいに女性は消えていた。

 

気が動転しつつもそのタイミングでプロデューサーさんは運転席にいたので、変な人と思われるからとなんとか平静を保ちつつ、今塀の上に人いたりしました?と言った(でも今考えるとこの質問もだいぶやばい)プロデューサーさんはテンプレみたいにはぁ?ってドン引きなリアクションをしていて、いませんよ、と言った。変なこと言ってすみませんと流した。

 

車がガソリンスタンドを出て塀を通り過ぎる瞬間、私は塀の裏を見たがその辺り一帯は何かを取り壊した解体工事後のような車両跡のみを残しつつ更地になっていた。つまり2mくらいの高い塀の向こう側で女性が立てるような場所はなかったのだ。

 

怖すぎてその地名で事件やいわくつきのエピソードがないかを調べたのだが、何も出てこないし大島てるにも載っていないし普通の住宅地だった。

 

私の予想に過ぎないが、女性は縊死しているような体勢だったのではないかと感じた。専門的な知識がないのでなんとなくという感覚でしかないが、自分の目で見た女性はたしかに俯いてゆっくりと回転していたから、のちに人の体が回る状態は縊死の特徴だと知って、たぶんもしかしてそうだったのかもしれないと感じた。

土地のいわくもなくタイミングも謎で解明されない感じが余計に生々しかったし、幽霊はホラー映画みたいにテンプレートの格好をしているのか?!と感動すら覚えた。白装束の一種なのか???幽霊は亡くなった瞬間や1番記憶に焼き付いている状態の姿をしていると私は考えているので、死に近づく人は白装束みたいな服を好むのかなぁ。

もちろん幻覚だった可能性は否めない。しかし人が幻覚を見る確率というのは統合失調症などが進行して重度になった状態くらいしかないらしい。

>統合失調症は、およそ100人に1人弱がかかる頻度の高い病気です ※1

統合失調症になる確率は推察を含めた数字で人口の1%。多めに言えば100人に1人だ。実際に病に苦しむ方々が存在するのは確かだが、つまり健全な状態で生活していた当時の自分にとって幻覚を見る可能性はまぁ滅多にないだろうみたいな確率だったということだ。

 

 

別に後日金縛りに遭うなどもなく、たまたま見えたという感覚でした。

霊感がないから何もわからない。本当にこの世は不思議だなーーー!と一皮向けたような気分になった体験だった。

 

 

※1……厚生労働省ホームページより

統合失調症|疾患の詳細|専門的な情報|メンタルヘルス|厚生労働省